派手な美食がテーマでもなく、
もちろんがっつりとしたファスト食がテーマでもない、
かといって、ちょっと手間のかかる自然食の内容でもない、
いったいどんな料理の本だろうと思って読んでみましたら、
「シンプル飯」=「家めし」に勝ものはない!っていうお話。
無理なく普段の生活に取り入れられる料理が紹介されているんです。
とっても共感できたし、何よりも、こんな内容の料理をテーマにした本に
出会ったことがありませんでした〜。
著者は、作家・ITジャーナリストの佐々木俊尚さん。
いつもは、ITやテクノロジー、時事問題の分野で記事執筆をされている佐々木さんが
まさか料理本なんて、ちょっとびっくりでした。
奥さんは、以前、箱庭の「つくりびと」で取材をさせて頂いた松尾たいこさん。
その際のインタビュー終わりに、
「主人はとても料理が上手くて、毎晩、作ってもらっています!」
なんてことをおしゃっていましたが、本になってしまうなんて...。
ただ、毎日、作られた料理を並べたレシピ本ではございません。
"素早く手軽に、お金をかけずに健康的で美味しい家めしをつくる!"
これからの時代、こういった簡素でシンプルな料理との向き合い方が重要でないですか?という
メッセージがある本なのです。
あっ!
啓蒙じみた内容が並んでいる訳ではないので、ご心配なく〜。
しっかりと実践的なことが書かれています。
松尾さんが撮影した日々の料理写真と一緒にレシピが掲載されていたり、
味付けや調理方法をロジカルに説明されていたりと...
ほんと、今までにこんな料理本を読んだことがなかったので、大興奮しちゃいました。
と同時に、
食生活というか食習慣を見直すきっかけにもなりました。
なんか「気合いを入れて、あれ作ろう!」とか、「高級食材を使ってごちそうをつくろう!」っていう
自炊との向き合い方が、ちょっとナンセンスだったな〜と。
佐々木さんは、
「衣住」は、断捨離などをはじめ、スマートなライフスタイルが注目されているのに
「食」だけは、なぜか置き去りになっている。と、本書で書かれていて、
「まさしく!その通り」ってスゴく共感をしました。
きっと、みなさんも「食」に対して、見直したい部分などがあるはずだと思うんです。
でも、料理する時間がない!とか、料理が得意でない!とか、
いろいろと距離を置いてしまう理由があるかと思いますが、
ここに書いてあることは、とってもシンプルで、誰でも始められることだと思いました。
そんな気になる本書なのですが、
少しだけ佐々木さんにお話をお伺いすることができました。
最後に少しだけ、佐々木さんのコメントを!
※くわしくは、箱庭の兄弟サイト「BLANKET」をチェックしてくださいね!
「料理は奥さんと一緒にされますか?」
佐々木さん
「いやいや、まったくしないです(笑)。
もっぱら、僕が作ります。料理ができてから呼んで、一緒に食べるんです。
結婚した最初にそう決めたんです。僕がいない時は作っているみたいですけどね。
お惣菜を買ってくることも、ほとんどないので、二人でいるときは僕が作っています。
作るのが好きだから、別にプレッシャーっていうのもないから、好きでやっていますよ。
だから、ぜんぜん苦にならないです。
昼間、原稿を書いてる時から、今日は何を作ろうかな〜ってと考えているぐらいですから。」
箱庭編集部
「奥さんに好評だった料理ってありますか?」
佐々木さん
「パリパリした食感のちゃんとある料理は喜んでくれます。例えばポテトチップスとか。
じゃがいもとか里芋とかをスライスにして、140℃くらいの低音で
気泡が出てこなくなるまで揚げるんです。これは好評でしたね。」
箱庭編集部
「奥さんから夕食のリクエストはあるんですか?」
佐々木さん
「たまにありますよ。ちらし寿司が食べたいとか、エスニックが食べたいとか。
21時以降は食べないので、遅くとも20時には食卓について、日本酒を二人で呑みながら夕食を楽しんでいます。」
でも、ストイックな感じは全くなく、お二人で食べる事を楽しんでいるのが伝わってきて
ますます、食生活を見直してみようかな〜って思いました。
あくまでも、無理せずにですが...(笑)。
興味のある方は、ぜひ、読んでみてください〜!
あっ!
それから箱庭編集部でもファンが多い松浦弥太郎さんと佐々木さんが
トークショーをされるようです。こちらもぜひ〜!
『家めしこそ、最高のごちそうである』刊行記念トークショー&サイン会~
【内容紹介】
人気ジャーナリストが提案する、家庭料理革命! 外食より、家めしの時代です。
シンプルにつくるほど、料理は美味い。
3ステップで、無理なく献立をつくる方法、
冷蔵庫にあるものだけで3品つくる合理的テクニック、
今日から生かせる実践法が満載。
*安い旬の素材をフル活用
*美味い料理は見た目が9割
*タイムラインで時間短縮
第1章 バブルを経てわかった結論。家の料理が一番の贅沢。
第2章 道具はシンプル、食材は旬のもの。お金をかけずに、続ける方法。
第3章 食材をまず決め、7種の味から、違うものを選ぶ。最後に調理法。
第4章 手順も大事。さらに美味しく食べるための実践ポイント。
第5章 ひと手間で美味しさアップ。我が家で人気のレシピのコツ。
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単行本(ソフトカバー): 256ページ
出版社: マガジンハウス (2014/2/27)
言語: 日本語
ISBN-10: 4838726457
ISBN-13: 978-4838726455
発売日: 2014/2/27
商品パッケージの寸法: 18.4 x 13 x 2 cm
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