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デザイン視点で旅する富山「d design travel TOYAMA」

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「d design travel」が富山にやってきた!

こんにちは!箱庭特派員のナナエです。

ナガオカケンメイさんが発行人を務める、47都道府県それぞれに長く続く「個性」「らしさ」をデザイン的観点から選び出し、
観光ガイドとしてまとめた「d design travel」の11号目が、10月15日に発刊されました。

前回の沖縄に続く今回は、私の出身地「富山」!
突然ですが、皆さんは、「富山」と聞いてなにかイメージ浮かびますか?

鱒のすし、ほたるいか、薬売りなどなど、何か浮かんだらすごくうれしいです!

しかし、現実は「富山って何が有名?」とか「富山ってあのぴょこっと出てるところだ」(それは石川県!)とか、
「あー石川の左?」(それは福井県!!)・・・とか、富山出身の私は普段けっこうくやしい思いをしています。

そんな、決してメジャーではない「富山」についにスポットライトが!
しかも、「d design travel」は取材に2ヶ月をかけ、じっくりその土地の魅力をデザインの視点で切り取ってくれる希有な雑誌。
出版前から楽しみにしていました!

今回は、発刊と連動して行われている展覧会「d design travel TOYAMA EXHIBITION」と、
d47食堂で楽しめる「富山定食」の話を中心に、富山ネイティブの解説でレポートお届けします!

まずは簡単に富山の紹介を。
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"どうしようもないほどの大自然がデザインしてくれた都市。"

東京から富山へは約3時間半。
新幹線と特急はくたかを乗り継いで向かいます。

道中、冬の間は、かの有名なフレーズ「トンネルを抜けると雪国であった」を、リアルに体感することができたり、
はくたかが走る「ほくほく線」の車窓からは、地平線に沈みゆく大きな夕陽や、荒ぶる日本海を堪能できます。

そして、d design travelのサイトにはこんな見出し。
"どうしようもないほどの大自然がデザインしてくれた都市。"

とってもしっくり来ました。
富山は大自然にあふれたところ。その中でも、やはり立山連峰は特別。
そして、富山は海と山が近く、上の写真のような風景に常に抱かれています。

また、立山の雪解け水が流れる河川は流れが急で、
明治時代に派遣されたオランダ人技師が川を見て、「これは川ではない。滝である」と言ったという逸話が残っているほど。

そして、ホタルイカ、白海老、ブリをはじめ海の幸の宝庫である富山湾。
富山は山も川も海もすぐそばにドーンとある。そんなところなのです。

例えば船でしかたどり着けない旅館や冬の間は完全に封鎖されるエリアがあったり、
一般的なものさしで計れば不便かもしれないけど、それもまた大自然を受け入れてきた富山の味。

"一言でいうと、ピュア、もしくは、ナチュラル――富山県のデザインは、地下深く染み込んで都市に湧く純水のようだ。"

なるほど!そうかもしれません。
個人的には、曲線的より直線的でクリーン。そんなイメージです。

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そんな富山にはどんなモノ・ヒト・コトがあるのか。
d design travelの誌面ではもちろん、ヒカリエ8Fで触れることができます。

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富山のロングライフデザインがズラリ

ヒカリエ8F「d47 MUSEUM」で開催されている「d design travel TOYAMA EXHIBITION」では、
誌面に登場する富山のロングライフデザインが多数展示されています。

各テーブルには、誌面とその誌面に登場したモノ・コトが展示されていて、
まるで誌面から飛び出したかのよう。

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例えばこちらは、富山市岩瀬にある酒商 田尻本店。
会場には、各種ボトルや味わい深い木箱が展示されていました。

岩瀬はとても粋な町並みで、帰省した際に度々訪れています。
中でも、シンボル的存在の田尻本店は、土蔵を改造したお店で「見せるセラー」がとってもかっこいいんです。

その岩瀬。実は20年ほど前までシャッター街だった、ということを今回初めて知りました。
解体寸前の建物を地道に改修して、今の町並みに再生したのだそう。

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町並みにドラマあり。街を知ると、もっと興味が出てきますね。

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会場では表紙案の展示も!
この赤い顔の表紙。ちょっと富山のイメージと違うと思いませんか?
では、なぜ、この赤い顔の表紙が選ばれたのか?

実はこれ、永井一正さんによる「世界ポスタートリエンナーレトヤマ 2012」のポスターなんだそう。
1985年から続く「世界ポスタートリエンナーレトヤマ」をはじめ、デザインを昔から生活に取り入れて来た富山県の感性を、
富山県のイメージとし、表紙に採用したのだそうです。なるほど!

欲を言えば、上段左から2番目の表紙も手に取ってみたかったです。
(やっぱり山に惹かれるのです!)

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会場では、富山の小物やお菓子の販売も。
こちらは桂樹舎の和紙小物。

桂樹舎は、八尾の山あいの川沿いにあるとっても素敵な佇まいのお店。

なんとなく学校のような雰囲気があるなと思ったら、実際に元学校だったそう。
建物内には、喫茶店(その名も「パピルス」)や紙の工芸館「和紙文庫」も。

場所:渋谷ヒカリエ8階 d47 MUSEUM
入場料:無料
期間:10月3日(木)~11月17日(日) 


さて、次は東京で味わえるおいしい富山のご紹介。

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黒トロロに白トロロ!? d47食堂「富山定食」

ヒカリエ8Fのd47食堂では期間限定で「富山定食」が味わえます。
白エビのかき揚げ、ブリ(フクラギ:35ー60cmのブリを富山ではこう呼びます)のあら汁をはじめ、
富山のおいしいものが勢揃い。

中でもおすすめなのが、とろろ昆布のおにぎり!
富山は昆布の消費量日本一にも輝くほど、昆布が大好きな県。おにぎりもとろろ昆布で包みます。
ちなみに、写真右が黒トロロ、左が白トロロです。(中トトロと小トトロみたいですね!?)

ぜひ、富山の味を楽しんでみてくださいね。

場所:渋谷ヒカリエ8階
営業時間:     
11:00~14:30  ランチタイム
14:30~18:00  ティータイム
18:00~23:00  ディナータイム(ラストオーダー/フード22:00 ドリンク22:30)

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東京でも買える富山の味

黒トロロと白トロロが気になる方、有楽町にある「いきいき富山館」で購入することができます。
こんなかわいいサイズもあるので、ぜひ試してみてくださいね。

ちなみに、おにぎりの前に鎮座しているのは昆布のかまぼこです。
グルグル巻きだったり、板がなかったり、他にもユニークな特徴がいっぱいの富山のかまぼこ。
かまぼこについては、また別の機会に改めてじっくりご紹介したいと思います!

住所:東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館B1F
営業時間: 10:00~19:00(日・祝は18:00)


「知ってる知ってる!」より「こんなモノ・コト・ヒトがあるんだ!」が多かった「d design travel」。
ぜひ、手にとってご覧になってみてください。

きっと、今より富山がぐっと近くなると思います。

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d design travel TOYAMA

編集長:空閑 理
発行元:D&DEPARTMENT PROJECT
体 裁:B5変形版 (230mm×175mm)  192ページ フルカラー
販売店:全国書店、ミュージアムショップ、インテリアショップ等
発売日:2013年10月15日(火)
定 価:1,470円(本体 1,400円)


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