
「切る」と現れる、布の上のものがたり
氷室友里さんの切って楽しいテキスタイル
氷室友里さんの切って楽しいテキスタイル
なかじです。
今日ご紹介したいこのクッションを見ていたときに、ふと
クマの子見ていたかくれんぼ おしりを出した子一等賞
という、名曲「にんげんっていいな」が思い浮かんじゃって
「なぜ、おしりを出すことで一等賞になるんだろう」
「そもそも、このかくれんぼのルールに不備はないのだろうか?」
そんなことを考えていたら朝の7:00になってたっていうね。
一瞬白夜かと思ったらただの朝でした
世界のみなさん、おはようございます!
さて、この爽やかな朝にご紹介したいのが
氷室友里さんのすてきなクッション&テキスタイル。
例えば、このクッションなんですが...

「LAPLAND-after sauna」という名前のクッション。
男女が湖でスイスイ楽しそうな柄が入っています。
この二重構造、単純そうに見えて実はすごく複雑な設計だと思うんですが
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この布の表面を覆っている糸をチョキチョキ切っていくと...

バシャバシャッ!
下から青い水が現れて、まるで人がしぶきを上げて
スイスイ泳いでような躍動感ある絵に早変わり!

切り方を変えれば、こうして小さな湖も作れちゃう。
これは楽しい...!!! でもコレどうなってるんだろう。気になりませんか?
このクッションの布、実は二重構造になっていて
布の表面を覆っている細い糸を切ると、色や柄が現れるという仕組みだそう。
こちらは「LAPLAND-fishing」という柄違いのクッションで
釣り人の近くには何と魚も現れるんですね~
この湖の風景は、この作品を作っている氷室友里さんという方が
フィンランドのラップランドを訪れたときに出会った風景だそうです。
(太陽が沈まない"白夜"が訪れる北極圏一帯のことを
北欧諸国では"ラップランド"と呼ぶんだって。ケイナさん、ほんと?)
夏は太陽の光をたくさん浴びた動物や植物がイキイキして
冬は樹氷の森の上空にオーロラが現れる
そんな大自然を感じられる場所、一度行ってみたいな。
この柄のような、氷が張った湖もきっとたくさんあるんでしょうね。
あとね、柄の違う芝バージョン「SHIBA」も
これまたかわいくって!何ともオツなんです。

こちらはクッションでなく生地で販売されているもの。
広~い原っぱで、芝刈りをしている人たちが見えます。

ここにもこうやってハサミを入れると...

下から土が現れて、芝が刈られてる!
そして...右上の切れ目からはトカゲ?が
ぴょこんと顔を出しているではありませんか。
トカゲ以外にも、ヘビやちょうちょなど色んな動物たちが
どこかに隠れているんだそう。
(ちなみに冒頭のかくれんぼのくだりはコレを見て、です)
作者の氷室友里さんは、生地の柄から糸の織り方まで全て
ご自身で決めているそうで、それって実はとても珍しいんですって。
氷室さんの場合は留学先のフィンランドで工場用の特殊な織機を使う機会があったため
デザインと糸の織り方、その両方を考えられるようになったのだとか。
(その詳細は密売東京さんのサイトでちょー詳しく紹介されています!)
この二重構造、単純そうに見えて実はすごく複雑な設計だと思うんですが
それを1人で考えて作っちゃうなんてスゴい。
このシリーズのクッションやテキスタイルの魅力って何というか
"完成品"が完成品じゃないっていう、自由さを含んでるところだと思うんです。
「手にした人の手で、自由にアレンジして、完成させてくださいね」
といった感じで、購入した人の遊びゴコロを引き出してくれるというか
何だか、この作品のデザイン性や技法の素晴らしさはもちろんなのですが
その懐というか遊びというか...うまく言えないけどすごく粋だなって
そう思ったんですよね。けへ
このクッションやテキスタイルは、前述した密買東京さんや
STORESさんでも手に入れられるので、ぜひチェックしてみて下さい。
柄を見ているだけで、「何が出てくるんだろう」ってドキドキします。
あと、こちらも氷室さんのサイトで紹介されていた
「HIDE AND SEEK」という名のPCケース (Mac Book Air専用?)

ケースの表面にはこんな柄が入っていて

パカッと開くと、反対側からのアングルで見える(笑)
こういう"へへ、実はね..."みたいな仕掛けにくすぐられまくりんぐ。
こういう"へへ、実はね..."みたいな仕掛けにくすぐられまくりんぐ。
きっと氷室さんご本人もおちゃめな人なんだろうなぁと
勝手に想像してみたり。いつか会ってみたいな。
※そうこうしているうちに気付けばAM9:00になり
隣のデスクの後輩、岡本ちゃんはそっと眠りに入ってしまいました。
私はその隣で今からそっと、松屋のビビン丼を食べます。
というわけで、みなさん今日も楽しい1日にしましょー!
◆参照元
HIMURO YURI
HIMURO YURI