

STOMACHACHE.(ストマックエイク)
名古屋を拠点に姉のノブエさん、妹のトモエさんの2人で活動する姉妹ユニット。父親の仕事の関係で幼い頃から様々な土地を転々とし、徳島に住んでいた頃は父親が自ら建てた暖炉&サウナ付きの家で暮らす。
2004年頃にSTOMACHACHE.として活動を始め、ZINE制作や雑誌「GINZA」や「Casa BRUTUS」へのイラスト寄稿、展示会、ショップ店内のドローイングなど様々な活動を行っている。
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WE ARE STOMACHACHE!
今回お会いしてきたのは姉のノブエさん、妹のトモエさんで活動している注目のユニット、STOMACHACHE.のお2人。先日、原宿のギャラリースペースROCKETで開催されていた個展にもお邪魔してきちゃいました!イラストレーターとしてZINEを制作したり、シルクスクリーンや木工、陶器、デザインなど様々な分野で活躍しているお2人の魅力に迫りました。
箱庭(以下:h):まずSTOMACHACHE.というユニット名の由来は?直訳すると"お腹が痛い"って意味ですよね。
トモエ(以下:ト):小学校時代からよく2人してお腹が弱かったんですよ(笑)。学校の帰り道に「今日お腹痛かったわ~」って2人で話してて。一緒に活動するようになっていざ名前を決めようっていうときに、すんなりこれに決まりました。h:おもしろいですね(笑)。お2人はイラストエーター以外にも肩書きがたくさんありますよね。デザインや木工、陶芸など作る作品は幅広いですが...モノ作りの原点は一体何なんでしょう?
ノブエ(以下:ノ):そうですね。ルーツを辿ると、自分たちの父親が大のDIY好きで昔1人で家を建てたっていうのが原点としてあるかも。家はもちろん私たちのベッドまで手作りで作ってくれたし。あと、おばあちゃんも絵がすごく上手なんですよ。毎年干支のイラストを描いてその色紙をくれたりして。そういう環境で育ったこともあって、何かを作ることが生活の一部になっていました。もちろん家族全員がそういうわけではないんですけどね。ト:父親が徳島県に家を建てた頃、私はまだ産まれていませんでした。今住んでいる家の家具もほとんどお父さんの手作りで、それを手伝ったりしていました。だから今は自分1人で本棚を作れますよ(笑)。

h:スゴイお父さんですね(笑)!
平面にとどまらず立体作品も多いですが、
その切替えはどうされているんですか?
ノ:元々イラストだけじゃなく色んなものを作っていたし、互いに作りたいものを作っていたらこんな風になっていました。だから平面か立体かというのは、あまり意識していませんね。ト:立体は平面の延長として作っています。平面のものが立体になったというイメージですね。例えばそこに飾ってある刺しゅう作品は、普段平面で描く文字をそのまま刺繍にしたかんじです。あと2Fのテントは、美大時代に作ったもの。キャンパスが森の中みたいなところにあったんですけど、その構内に展示していました。今は自宅に保管していたんですけど、今回の展示で使いたくて押し入れからだしてきました。

h:今までに、何か影響を受けたモノorコトはありますか?
ト:雑誌「relax」が大好きでした。デッキやランプをモチーフにした作品が多いのもこの雑誌の影響があるかもしれません。私はオーリーとかできないんですけど(笑)、かっこいいなぁって。あとZINEを作り始めたのも「relax」の記事がキッカケ。最初はzineという存在は知らずに冊子みたいなものを作っていて。後にrelaxの他の記事で「これがzineなのか」、と気づきました。作ったzineを好きなアーティストや友達に渡したり、タワーレコードのフライヤー置き場に万置きしていました。h:へぇ!コツコツとPRしていたんですね。現在は雑誌へイラスト寄稿やCDジャケットの制作など、誰かにお願いされて制作することもありますよね。一番最初のお仕事は何だったんですか?
ト:一番最初にお仕事としてイラスト制作を依頼されたのは、私が大学1年生の頃です。知り合いの紹介で、名古屋のZIP FMというラジオ局のタイムテーブルの小冊子の表紙を描きました。紹介してくれたのは予備校時代の先生なんですけど、キンコーズでzineをコピーしているところをたまたま見られて。それから先生にもzineを渡すようになりました。h:名古屋ではお店の内装(ドローイング)なども行われていますもんね。
東京から声がかかるようになったキッカケは?
ノ:リトルモアという出版社から発行されている「真夜中」という雑誌からお声掛けをいただいたのがキッカケです。名古屋市内の「ON READING」という本屋さんと仲良くさせてもらっているんですが、そこの方が繋げてくれたんです。ちなみに、私たちのZINEを一番最初に置いてもらったのも「ON READING」さんなんですよ。
h:人との繋がりからキッカケが生まれることってありますよね。
ちなみに今回コラボしている渋谷直角さんとはどういった出会いから...?
ト:最初はただ一方的にファンだったんです。ある日、直角さんがmixi上で"~人目の足跡を踏んだ人にステッカーをプレゼント!"っていう企画をやっていたんですね。その前後賞に偶然当たったのがキッカケです(笑)。それで私たちが作ったZINEを直角さんにお送りして、そこから7~8年くらいの付き合いになりますね。いつのまにか「真夜中」の誌面上で一緒になるようになって、そこから私たちの展示を観にきてくれるようになったり...。mixiで繋がってから実際にお会いするまでは4~5年空いたんですが、お会いできたときはすごく嬉しかったです!ノ:今回「コラボしませんか?」と提案したのは私たちからですが、案は直角さんが提案してくれました。直角さんの著書「カフェでよくかかってるJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」に出てくる登場人物、カーミィのコラボスウェットを制作しました。直角さんは今回ROCKETで行った個展の初日に来てくれたんですけど、実はその翌日開催だったオープニングパーティーと日にちを間違えていたという(笑)。
