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ランプだらけの「青荷温泉」 別名、ランプの宿

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あ〜あ♪電気もね!テレビもね!電波もなけりゃ何もね!

こんにちは。なつこです。

私は毎年お正月休みに、母の実家がある岩手県へ祖父母に会いに行く。

今年はついでに「温泉にも泊まろう」ってことで、ちょっと前から気になっていた

"ランプの宿"とも呼ばれる、青森県黒石市にある

黒石温泉郷の中の1つ「青荷温泉」へ行った。


青荷温泉(あおにおんせん)は日が暮れる前に、宿と温泉にランプが灯される。

全部で4つの温泉があり青荷渓谷の渓流沿いにあるひなびた風情のある温泉宿。

事前にホームページから予約しようとすると

津軽弁全開のサイトでなんだかほっこりした♪(是非チェック!)

ちなみに宿泊料金は1泊1万円ぐらいで安い!!

が...温泉にたどり着くまでの道のりはあまくなかった(笑)


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まず向かうのは青森県の弘前駅。私の場合は岩手県の盛岡からバスで2時間程かかった。

東京から弘前の場合は、新幹線と奥羽本線を乗り継いで4時間ちょっとかかる。

ここから黒石駅へ行く電車待ちの間、素朴な駅弁を食べた。駅弁って宝箱みたい! 


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弘南鉄道弘南線に乗って黒石駅へ。ローカルな電車に乗るもの楽しみの1つ!

途中「田んぼアート」という気になる駅を発見。残念ながら冬の間は停車しないみたい。

これは一体何だったんだろう。

黒石駅到着!まだまだ通過点、ここからバスに乗り継ぐ。


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駅を出てすぐ左側に弘南バス黒石案内所があるので、ここで「どさ湯さ券」を買い
路線バスに乗って「道の駅 虹の湖公園」へ行く。
(どさ湯さ券は1往復に限り乗り降りが自由で黒石温泉郷めぐりができる。)
途中「津軽こけし館」を通って、こけし好きな箱庭メンバーおまつさんを思い出す。(´-`)


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「道の駅 虹の湖公園」に到着後、青荷温泉送迎バスで宿へ向かう。 

バスの中では綾小路きみまろ風な喋り方の運転手さんから、宿の注意点とお願いが告げられた。


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バスで山を1つ越えて、やっと「青荷温泉」到着。携帯は圏外で電波はない。

ここまでの時間は、電車とバスを乗り継いで約5時間!!

看板の"泉"が雪に埋もれて積雪のすごさを感じられた。入り口では「よぐきたねし」と方言でお出迎え。

フロントで部屋の説明を聞いて、部屋番号を言われたら自分たちで向かう。(部屋までの案内はない)

津軽弁は日本の中でもなまりが強いけど、文章でみると癒される。

「部屋には虫もおじゃまします。」実際にてんとう虫が2匹もいた!寒さは関係ないのかな。

ここではほとんどセルフサービスで、布団も自分たちで敷く。

部屋のドアに鍵はなく、貴重品は金庫の中へ。ほんとにコンセント、テレビ、電灯がない。

夕方になると、ランプが1つ部屋にやってくる。


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南天の実の赤さが寒さの厳しさをあらわしていた。

右は滝を眺めながら浸かれる温泉、「滝見の湯」。

「青荷温泉」のお湯は、数年前の地震の影響で温度が下がったそう。

脱衣所にドライヤーはないが、部屋にある石油ストーブと

ランプのおかげで、部屋で自然乾燥できた。


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日が暮れる前にランプ職人さん(勝手に呼んでるだけ)が、ランプ小屋でランプ1つ1つに火を点ける。

多い時で160個のランプに火を点けるそうで、写真に写ってるランプ職人さんは1度に9個ずつ運ぶ。

ガラスを触っている手が熱そうだけど、点ける早さは職人技!

往復の距離とランプを吊るす作業を考えると、相当な体力が必要なはず。

火を点ける際にガラスのカバーをはずしたりする音がとても綺麗。


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部屋、廊下、トイレ、食堂、温泉...全ての場所に電灯はなく、ランプの光の中で過ごす。

全く電気が通っていないわけではないが、使われていたとしてもトイレの便座くらい。

食堂のランプが一番綺麗で、夜になると光が浮いているような感覚。

調理場までランプだったのはビックリ!温泉の中はランプが2つ程しかないのでほとんど真っ暗!

夜は携帯も圏外だしテレビもないから、部屋で何もすることがない。

本を読むにもちょっと暗すぎる。

いつも忙しい毎日を過ごしている人は、ほんとにゆっくりできると思う。


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帰りは夜中に降った雪で山々が雪化粧しているのをみながら帰った。(このバスが結構ゆれる)

四季によって景色も全然違うから、今度は夏にもきてみたい!


青荷温泉

【住所】青森県黒石市沖浦青荷澤滝ノ上1-7

【電話番号】0172-54-8588

【HP】http://www.yo.rim.or.jp/~aoni/

【宿泊施設】本館・水車館、離れ三棟 全和室、宿泊人数:100人

(浴衣・タオル・ハブラシの用意あり)

【風呂(四カ所)】健六:(男女別) 内湯:(男女別)

滝見の湯:(男女別) 露天風呂:(混浴:レディース・タイム有)



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地図で見て分かる通り、まわりには何もない!
(ちなみに、"ね"は、方言で"ない"、という意味です。)

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