
シンチャオ!箱庭特派員の小夏です。
ベトナムより、山岳民族に出会う旅をお届けします!
今回私は、ベトナムの都市ハノイから寝台列車で山岳民族が住むふもとの町サパへ向かいました。
サパは小さな町で、数時間もあればぐるりと一周できてしまいます。
町の市場を通りながら、さっそくその日に泊まるモン族の村までトレッキングをスタート!
トレッキング中は、鮮やかな刺繍が施された民族衣装を着た花モン族の女性たちがエスコートしてくれました。

こちらは市場で野菜を見ている黒モン族の女性たちです。
衣装は手作りのものや週に1、2度開かれる市場で買うものもあるそうで、
頭に巻いている布や耳飾り、足に巻いたリボンまでコーディネートされている様子がとてもかわいい...!
そんな彼女たちのほとんどが赤ちゃんをおぶりながらのトレッキング。
そして足元を見ると...サンダル!
私たちにとってはトレッキングでも、ここで暮らす彼女たちにとっては歩き慣れた道のため、
サンダルで急な山道もちょちょいと進んでいました。
歩き始めて10分もすると、壮大な段々畑が広がる山あいに!

山岳民族との初めてのふれあいに気になることがいっぱいで、
トレッキング中におしゃべりに夢中になり、勢いよくずっこけることも...笑
そんな時も優しく手を貸してくれる花モン族の女性たちはとてもしっかりしていて、
それでいてふとした時の表情にはまだあどけなさも残っていました。
皆20歳そこそこで家庭を持っています。

そして、カンボジアに引き続き、ここでも話題になった結婚の風習について。
なんでも花モン族は、女性が写真で結婚相手を選ぶんだとか!
話してくれた女性も、「見た目がタイプだったから選んだのよ。」ですって... 選ばれる男性の方はドキドキですね!
仕事はというと、今回のように女性がガイドとして村の外で働き、男性は畑仕事や家の中で作業をするんだそう。
ホーチミンやハノイで感じた、女性もよく働き、そして強い!という印象は、ここサパでも同様でした。
そんな話をしながら、途中で村の小学校を見学させてもらうことに。


もう放課後でしたが、校庭で砂まみれになって鬼ごっこする子がたくさん!
そのほとんどが学年を超えて皆で遊んでいましたよ~
おしゃべりしながらあっという間だったトレッキング。
さて、今日泊まるのは花モン族ジャンちゃんのお家!
どんな家だろう...と楽しみにしていましたが、意外にもバンガローのようなしっかりした家で逆にビックリ。

夜ご飯は炒め物を中心に、この地域の家庭料理を振舞ってくれました。
調理で使う火には蒔も使われていて、皆が自然と暖かいところに集まってきます。
蒔の火のそばでの団らんや、その足元で眠る犬、その空間になんだか心も温まりました。
うまく言葉にできませんが、一人で旅をしていても、この感覚を味わえる度にホッと嬉しくなります。

ホームステイ先には他の旅行者も加わり、気づけばとても多国籍な集まりに!
ニューカレドニアやスコットランドなど、あまり出会えなそうな国の人にここサパで会えるとは驚きです。
夜も更けてきた頃には、お互いの国の歌やダンスを披露し、サンバや歌謡曲、国歌などが繰り広げられました。
そしてそれは就寝後まで持ち越され... イビキの大合唱が繰り広げられました。笑
山岳民族に出会う旅は、たくさんのふれあいの中で今一度 人と人との繋がりや温もりを知る旅となったのでした~
さて、次回は微笑みの国タイのバンコクに飛びます!
◆箱庭キュレーター

小夏 / 旅人
3年半のOL生活を経て、2014年1月より世界の手しごとでつながる旅をテーマにした旅ブログsommarをスタート。
島好きで、学生時代より国内外の色んな島に足を運ぶ。
世界のローカルな地域で続く手しごとやデザインを学ぶ"世界一周 手しごと巡業の旅"の様子を更新中。
sommar | 世界一周 手しごと巡業の旅 | Twitter:@conatool