
vol.01 Instagramで世界がちょっと近くなる
こんにちは箱庭特派員のmayaです。
2月の始めにひとり、スウェーデン、ストックホルムに行ってきました。
北欧ぐるりとまわる旅もよいなと思いつつも、今回はじっくり見たくて、
まるまる一週間ストックホルムに滞在することにしました。
スウェーデンは前から行きたい国のひとつで、
blogやInstagramでかじるようにスウェーデンからの投稿を眺めていたことも…
行ったこともないのに、なんだか少し行った気になっていました(笑)
そして今回の旅の目的は、そんな今まで見てきたInstagramの友達に会いにいくこと。
「え、Instagram?」まだ会ったこともない人に?と周りは少しざわざわ。
確かに、「ネットで出会った人に会う」というと、正直ちょっと不安な声もあります。
私も100%安全とはいいませんが、他のSNSと比べ、写真がメインとなるInstagramは、
ビュジュアルひとつで、感覚的に「どんな人なのか」を判断することができます。
また、朝ご飯や、よく行くカフェ、家族や友達の写真をシェアすることで、
そのひとの生活の一部をのぞけることも、一歩踏み出せる大きなポイントかな…と。
「この人と趣味あいそうかも...」まさに、"雰囲気"の世界ですね。
そして、Instagramのお友達に会いにゆく旅、実は今回が二度目。
夏にヨーロッパをぐるりとした際は、Instagarmの友達@woshiariを訪ねてアムステルダムに行きました。
半日しか一緒に過ごせませんでしたが、今でもLINEで連絡をとりあっています。
この間「今年の夏に日本にいくね~」と連絡があり、今度は私が案内する番です。

このアムステルダムの旅のあと、3つのことを感じました。
1) 地元の人にしか分からないモノコト
ただ観光で、数日間ふらふらしても、名所をまわるだけで、
そこに住む人の生活は見えてこない。
もし地元のお友達がいたら、ひとりでは行くこともできなかった場所、
見ることもできなかったもの、知ることがなかったことに、出会えるかも。
そして、そこから街の暮らしがみえてくる。
2)「誰かに会いにいく」ということ
旅の目的地を決めるとき、たいていは「ここに行ってみたい」できめることが多い。
でも、「ここに行ってみたい」だけではなく、
「ここで◯◯に会いたい」ていう目的がある旅は、帰国したときの気持ちもまたちょっと違うはず。
もっと素敵なのが、そこからまた予想してなかった出会いがあること。
こういうものが旅をもっと濃いものにしてくれる。ま、その目的は、何でもいいのだけどね。笑
3) 人のつながり方の変化
この言い方が正しいかは分からないけど、
人は色んなグループのひとりであって、その間には、うっすらと境界線がある。
昔は、住む場所や職場など物理的なつながりで分かれていたかもしれない。
でも、ネットでいつでも世界中の人とつながることのできるこの時代には、
そういった地域間の境界線は越えやすくなっている。
そして、グループは、趣味や暮らし方の共感から生まれるつながりに変わってきているように思う。
今回の旅はそのつながりをバーチャルなものから現実のものに変えてくれたなと…。
そして、SNSはこれからもっと、こういう実際のつながりを生むきっかけになるはず。

というわけで、Instagramも使い方次第で、世界はちょっと近く感じます!という話。
いつも眺めている気になるあの人に、会える機会が少しでもあるなら、一歩踏み出して、会いにいこう。
と、締めの言葉みたいですね。笑
そうそう、Airbnbが "One Less Stranger" (見知らぬ人を一人でも減らそう)
というプロジェクトをしていましたが、そこまでのパッションではなくても、ちょっと似ているのかな。

―おまけ
人と人のつながり… 関係性のアート。
この旅の話をある人に話したところ、「それってアートかもしれないね」と。
先月まで六本木森美術館で開催されていた『リー・ミンウェイとその関係性 展』
参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる
の中で、「プロジェクト・リビングルーム」というものがありました。
くつろぎながら、六本木の街の記憶についての話を聞くリビングルームです。
アーティストのリー・ミンウェイ、森美術館館長や、公募参加のボランティアがホストとなり、
持参した品や写真を用いて自らの思い出やエピソードを来館者と共有します( 不定期開催)。
―Mori Art Museum FBページより
そこに偶然いた人と人の間に新たな関係ができる瞬間を体験できるものです。
そう、関係が生まれることもアートなのだと。なるほど、面白いですね。
おまけでした。


というわけで、今回のストックホルムでの7日間、
一言で表すなら、「人とのつながり」。
かっこつけているように聞こえますが(「」はついてますが、笑)
本当に毎日新しい出会いがあって、一週間では全く足りませんでした。
知れば知るほど、時間が足りなく感じて…
もっと見たいものがあって、もっと会いたい人がいて。
この大学生活の間、色んな国にいく機会がありましたが、
今までで一番濃い旅になったことは間違いありません。
というわけで長々と書いてしまいましたが、
これから全4回で「人でつながるストックホルムの旅」お送りしていきます。
Instagramの友達や、街角での偶然の出会いなど、
ストックホルム7日間の旅で出会った、4人のお話です。
vol.02 グラフィックデザイナー @amanda.berglund が案内する、有名芸術大学Konstfack

数年前からInstagramでフォローしあっている、グラフィックデザイナーAmanda Berglundさんが
スウェーデンを代表する有名芸術大学、Konstfackを案内してくれました。
最新の3Dプリンタから百年近く前の活版印刷機、設備のすばらしさに驚きです。
vol.03 イラストレーター@tenreirui のスタジオを訪ねて

同じく、数年前からInstagramでフォローしあっている、
イラストレーター/アートディレクターのRui Tenreiroさんに会いに、彼のスタジオを訪ねました。
自身を「かき氷オタク」と自分のことを名乗る彼のかき氷の話は、後日つくりびとにて紹介する予定です。

ストックホルムで和紙や製本のワークショップなどを開いている、日本人製本家Mihiroさんと、
ご主人で、家具デザイナーのLeifさんにお話を伺いました。
そして、Leifさんの職場でもあるストックホルム屈指の家具専門の学校
Carl Malmsten Furniture Studiesにもお邪魔しました。
最後の最後におまけ。
ストックホルムおすすめ格安ホステル
物価の高いので有名な北欧。ちょっとでも旅費を浮かせたい方におすすめなのがドミトリータイプのホステル。
今回、はじめの2日間はCity Backpackers Hostelに滞在しました。
格安ホテルにめずらしく、きれいで、お洒落で、快適です。
みんなでミートボールをつくるイベントがあったり、旅のお友達もできますよん。
City Backpackers Hostel
Upplandsgatan 2a, Stockholm 11123, Sweden
TEL 010 46 40 606 08 51
私のブログでもストックホルムの旅についてちょこちょこ書いております。
もちろんInstagramにもこの旅のはなしをのせています。
お時間あるときにでもぜひお立ち寄りくださいませ。
つづく。