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伝統と革新。魔法のうつわ、波佐見焼「キーポカップ」

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cup00.jpg
電子レンジで温めて、
取り出すときの「あちっ!!」
...あれって地味にへこみません?


電子レンジでチンしたあと、
取り出すときに「あちっ!」ってなった経験ありませんか?
あれ、地味にへこむんですよね。
今日はそんな悲劇(?)とは無縁の
通称、"魔法のカップ"をご紹介したいと思います。

長崎県東彼杵郡・波佐見町でつくられている「波佐見焼(はさみやき)」は
うつわ好きの人はもちろん、一般的にもとっても有名な焼き物のひとつ。
まずはチラッと少しこの波佐見焼についての説明を...

(※私決して焼き物に精通しているわけではないのですが
ここはひとつお手柔らかに聞いてくださいね、ハードル低めで。
今世の中に足りてないのはそういう慈愛の精神だから)


焼き物といえば同じ九州の佐賀県で作られている有田焼、
岐阜県の美濃焼や、岡山県の備前焼、
ちなみに我が故郷、石川県では九谷焼というものもあります。
日本全国にはたくさんの、焼き物の産地がありますが
今回ご紹介する「波佐見焼」は、さかのぼること
慶長3年(1598年!!)から焼き物づくりを始めたと言われていて
400年以上もの長い長~い歴史があるんです。

そんな伝統的な 焼き物文化なのですが、
最近はどこの産地も、ただ単に「(伝統を)守る」だけではなく
「守りながら、攻める!」といった感じで
伝統×革新を組み合わせた新しい試みが増えている印象。
新ブランドの立ち上げや海外進出、個展、展示会...etc.
活躍している若き陶芸家さんたちも日本にはたくさんいます。

で、話は本題に戻るんですが
今日ご紹介したいのは波佐見焼のうつわ「キーポカップ」。
清山という有名な窯元さんの技術で作られた陶器カップなのですが
波佐見焼の伝統と、画期的な構造の合わせ技がすばらしい。

どんなところが普通の陶磁器と違うかって?
まず、うつわが熱くならない
冒頭で触れた『レンチンの悲劇』を引き起こさないよう
"中空二重構造"という仕組みを採用してます。

cup2.JPG
こうやって横から断面図を見たらわかりやすいね~
中の飲み物の温度が外に伝わりにくいから
うつわ自体が熱くならずに、ちゃんと中の液体だけがアツアツの状態に。

そして2つめ、保温&保冷効果
魔法瓶と同じつくりなので、
温かいものは長く温かいまま、冷たいものは長く冷たい。
これからの暑~い季節にはかなり嬉しい!
結露しないから机の上が水浸しにならない、コースターいらずなデキる奴なのです。
ちなみにこの「キーポ」という名前は
Keep(保温・保冷を保つ)&Power(=力)という造語から由来しているそう。

最後に3つめ、水割り線が入ってる
水割り線と呼ぶかどうかは不明ですが、
アルコールを水割り(もしくはお湯割り)するときのために
6:4、4:6の目安になる2本のラインが内側に入っているわけです。
こりゃ便利だわーーー

機能性はもちろんですが、個人的に一番好きなのは見た目(←おいおい)
つい先日実物を触らせてもらったんですが、
最初に目を惹いたのが、この「色」でした。
磁器特有のつるっとした手触り、手に馴染む程よい重さはもちろん
やっぱり色もすごく大事だなと思うわけです。
私はこのネイビー&スカイブルーのきれいな青色にひとめ惚れでした。

cup7.JPG
こちらがネイビー
深い青。モロッコの青い街、シェフシャウエンの街みたいな色。

cup6.JPG
そしてこちらがスカイブルー
よーく晴れた日の空みたい。この優しい空色に癒されます。
これで屋上やベランダで冷たいコーヒー飲みたいなぁ、なんて。


※他にも、ホワイト、ピンク、ブラウンもありますよ~

cup5.JPG
cup3.JPG
cup4.JPG

おくりモノとしても喜ばれそうですね。


Fysm Color(フィズム カラー)
www.rakuten.co.jp/fysm-color



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