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ぶらぶら、雑貨探しの旅 in 金沢レポート!【前編】

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風情あふれる町家と
美しき伝統工芸が受け継がれる町へ

こんにちわ。おまつです。
去年の11月少し遅めの夏季休暇を利用して石川県金沢市にひとり旅してきました。
私はもともと日本の伝統文化、家屋、民芸等が大好きで、伝統工芸が盛んな金沢はかなり気になるスポットでした。

今回行こうと決めたきっかけは、去年学研パブリッシングから出版された「箱庭がつくる ほっこり雑貨手帖」。
P83~P97の「ほっこり雑貨が買える店30」は、東京・京都・奈良・大阪・金沢の5都市を中心に、散歩や旅の途中に寄りたい素敵なお店が、ずらり30店舗。
スケジュールの関係で東京以外は現地のカメラマンさんにご協力いただいたのですが、これを見てるとね~、やっぱり行きたくなるのです!実際自分の足で。
そんなわけで「箱庭がつくる ほっこり雑貨手帖」を片手に金沢へ行ってきました~!
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まず金沢の玄関口、金沢駅に到着~。
駅に到着して真っ先に向かったのは金沢駅東口正面にそびえ立つ「鼓門」。
伝統芸能に使われる鼓をイメージして作られたそうです。
箱庭メンバーのなかじは石川県出身なので、「鼓門」の凄さは噂に聞いていたのですが、実際間近で見ると迫力満点◎
私の横で黄衣を羽織ったタイのお坊さんも無我夢中で撮影していました。その姿にほっこり(´-`)
ちなみに金沢駅は2011年に、米国の旅行誌「Travel + Leisure(web版)」の「世界で最も美しい駅」の一つに選定されたそうです。
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まずは宿泊先近くの主計町~尾張町周辺をぶらりまち歩き。
このエリアは瓦屋根の和風の建物から洋館まで歴史的建造物が軒を連ねています。
まるでどこか違う時代にタイムスリップをしたかのようなワープ感。
金沢は加賀藩の城下町として栄え、戦時中の被害を免れたことから歴史的な建築物が今もそのまま残っているそうです。
市内では旧漢字「金澤」の文字を目にすることが多く、情緒あふれる粋な看板もかえって新鮮でした。
そういえば、箱庭のガッコウの生徒さんが運営されているMachiya5に置いてある「金澤町家巡遊」というガイドブックの文字も。
伝統文化が息づく金沢ならではの光景かもしれませんね。伝統を大切にする金沢住民の心を感じました。
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次に向かったのは金沢に残っている3つの茶屋街の中でも最も規模が大きな茶屋街でもある、ひがし茶屋街。
この茶屋街は江戸時代の雰囲気をそのまま残しており、石畳の道の両側に紅殻格子のお茶屋は重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
達筆な筆文字が目を惹くの暖簾や、昔の人が「今年の新酒ができました。」というPRで使っていた杉玉などディテールが逐一ツボでした。

まずは国指定重要文化財に指定されている「志摩」へ。
「志摩」は、文政三年(1820)に建てられた建物で、江戸時代そのままに、その当時のお茶屋の雰囲気を体験出来る文化遺産。
昔は一見さんお断りの敷居の高い場所だったが、今は一般公開されているので気軽に入れるのはうれしいところ。
2階の茶室は色鮮やかな赤・青・金色の世界!艶やかな雰囲気に思わずうっとりしちゃいました。
1階ではお庭を眺めながらお抹茶と和菓子をことも出来ます。
手入れが行き通った茶屋内の庭園を眺めながらいただくお茶と和菓子はそりゃー絶品で、この上ない贅沢なひとときでした。
普段観光客が賑わう場所なので、午前中の人が少ない時間に行くのがおすすめです◎
ひがし茶屋街を歩いているとこんな風に三味線や歌のお稽古の音が聞こえてくることも。
素敵なBGMに古都金沢にいる実感がこみ上げて、心躍るような気持ちを体験できました。
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さてここからは雑貨探し。まず向かったのはひがし茶屋街にお店を構える山中漆器の中で一番の老舗「喜八工房」さん。
喜八工房は一流の技術を持つ木地師、下地師、塗師、蒔絵師を擁し、国産にこだわり、歴史に裏打ちされたデザイン力で、
伝統的なものから現代的なもの、高級品から日用雑器まで、幅広いものづくりを手がけている金沢では有名な工房です。
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店内に入ると美しい漆のお椀や、木の温もり溢れる器など幅広い品揃え。
ちょうどお店にいるとき外国人観光客が茶筒を購入していて、その美しさは外国の人をも魅了するのだな~っと横目でチラリ。
このお店は直売店なので、製造元価格で購入することができ、轆轤(ろくろ)を挽く前の無垢な器が売られていたり。
モダンでシックな上に、リーズナブル。
お椀だけでなくお盆、お箸、花瓶などに日用品として手軽に漆器を手に入れることが出来ます。

所在地:金沢市東山1-26-7 (ひがし茶屋街内)
電話番号:076-251-1151
定休日:無休(不定休有り)
営業時間:10:00~18:00(季節により異なる)

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自分へのご褒美で「梓 糸筋椀」を購入。ネットだと3990円のところ直営店価格で10%OFFでGET!お得!
喜八工房さんのパンフレットのメイン画像でも使用されているお椀なのです。
お椀の曲線美と、一転の狂いもない美しい波紋状の筋に思わず一目惚れ。
手に取った感じもすっぽり収まる丸みで、永く愛用したい一品です。
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茶屋街を抜けて次に向かったのは瓢箪町に工房を構える金沢桐工芸の「岩本清商店」さん。
1913年(大正2年)に創業し、桐火鉢・桐工芸品を作られている金沢桐工芸の直売店・工房。
金沢桐工芸は、加賀百万石の伝統文化が今も息づく城下町・金沢が生んだ全国に類を見ない独自の伝統工芸で、
雪国なればこその良質の桐材と、ろくろ木地師の技、そして加賀蒔絵の伝統が、金沢桐工芸の基礎を作り上げてきました。
古くは江戸から昭和初期まで、暖房の実用調度として多くの利点を持っていた桐火鉢より発祥しています。
需要の変化に伴い製造元も激減し、いまでは金沢に桐工芸の工房が3軒ほどしかないそうで。
今でも伝統的な技を引き継ぐ大切なものづくりの現場とも言える場所なのです。
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桐工芸品は手にとってみると非常に軽く、桐本体が醸し出す風合いがとても豊か。
直売店では昔ながらの桐火鉢・桐工芸品から、金沢の作家さんとコラボしたユニークな品までバリエーション豊富で、
見ているだけで心がほぐれるラインナップでした。
特に赤池佳江子さんによる絵付けのてるてるびな(桐のおひな様)が可愛くて思わずほっこり◎
他にも桐工芸品に金蒔絵があしらった品もあり、金沢のつくりびと同士のつながりを感じるひとときでした。
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お店のバックヤードが工房となっており、今回特別に工房見学させていただきました。
まず桐を成形するため、轆轤(ろくろ)に桐をセットし、側面から多種多様な刃物で削ぎ落とします。
その仕上がりは思わずため息が出てしまうほど、美しく、正確なものでした。
数ミリ単位の作業は、経験と知恵の結晶そのものでした。これぞ職人技。
成形完了後は「焼き」→「削り」の流れ。ひとつひとつ手作業で丹念な作業に感嘆してしまいました。

電話番号:076-231-5421
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こちらも自分へのご褒美に、「ちょこっとトレー」を購入しました!
艶の有り、無しの2種類あったのですが、シックな雰囲気の艶無しにしてみました。
最近ではこのトレーを使って、自宅や会社でほっこりブレイクタイム。
珈琲とチョコレート、お茶と和菓子、酒と肴、カフェオレとクッキーなど色々な仕様が楽しめるのがうれしいです◎

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今回「箱庭がつくる ほっこり雑貨手帖」P96掲載の「.en」の店長の鈴木さんや、Machiya5の森さんのご協力のもと、町家巡りをさせていただきました◎
本当にありがとうございました!
電話番号:076-256-1232
営業時間:11:00 - 20:00
定休日:火曜日
国内外問わずセレクトされた雑貨は「そこにあることで少し幸せを感じる雑貨」を軸に取り揃えているそうです。
素敵なコンセプトですね。風情のある町家でゆっくり雑貨探しができるの貴重な時間でした。

この「.en」さんのお店があるMachiya5は明治初期の町家をリノベーションしたシェアスペース。
気軽にレンタサイクルが利用できるサービスもあるので、ぜひ足を運んでみて下さい。

さて次回「ぶらぶら、雑貨探しの旅 in金沢」後編は金沢のクリエイターが集うせせらぎ通り周辺にフォーカスしてお届けしたいと思います。次回もお楽しみに~(^^)ノ


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