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箱庭本のこぼれ話vol.2「箱庭が最初に決めたこと」

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角川さんに内緒で勝手に綴る編集後記
毎回若干ビクビクしながら書いてます。

なかじでございまーす!(サザエさん風)
今日、神楽坂オフィスでケイナ編集長と話していたら
「お母さんが、記事おもしろかったって言ってたよー」と。
聞いた?ねえ聞いた? 角川さん聞いたー?
もうね「必読!! 編集長のお母さんも太鼓判!」っていう
煽りフレーズを次回からタイトルに入れちゃおうかな。

さて、夜中のテンションで始めたこのこぼれ話。
2回目のテーマは「箱庭が最初に決めたこと」です。
今回もこぼしちゃうぜー!ポロリしちゃうぜー!

発信する情報がブレないように
まず大きなビジョンを決めた
箱庭が立ち上がる前に、私たちはまずビジョンを決めました。
ビジョンの言葉の意味はWikipediaで確認して頂きたいのですが
大まかに言うと、姿勢や(将来の)展望のことを指します。
このビジョンがあると、やる目的もハッキリしますし
またどうやってやるか(何を発信するか)も明確になります。
逆に、これがしっかりと定まっていないとブレやすく、
サイト全体のまとまりがなくなってしまいます。
色んなジャンルの情報が集約されたポータルサイトならいいですが
そうでないなら、ちぐはぐ感が生まれてしまったり
ネタを探すときも広範囲すぎて大変です。

ビジョンを決めるうえで私たちが活用したのは
6W2Hのフレームワーク。箱庭の場合は...
------------------------------------------------------
●WHO(誰が)=女子クリエイターが
●WHAT(何を)=デザイン、アート、ライフスタイル情報を
●WHOM(誰のために)=女子クリエイターや感性が近い人たちへ
●WHEN(いつ)=毎日
●WHERE(どこで)=facebookとウェブサイトで
●WHY(なぜ)=自分たちが楽しめるサイトがなかったので
●HOW(どうやって)=キュレーション&オリジナル記事を発信しながら
●HOW MUCH(いくらで)=無料で配信する
------------------------------------------------------
という風な感じです。こうすれば頭の中もスッキリ整理されます。

お店やメディアが「最近ブレてきたな...」と感じている人は
このフレームに当てはめて、見直してみるのもいいかも!

読者やお客さんにとっての
「役立つ」情報を発信する
ビジョンが決まったら、あとはそれに沿って
ネタを情報を発信していきます。
その時にぜひ考えてほしいのが
「役立つ情報を発信する」ということ。
先日の出版記念イベントで
北欧、暮らしの道具店代表の青木さんがおっしゃっていた
『自分が書きたいことではなく、読者が読みたそうなことでもなく
自分が読みたいと思う記事を書こう』ということです。
そして『役に立つから面白い』ということです。

ただ「役立つ」と一言で言ってもさまざまですよね。
便利さや豆知識が役立つと感じる人がいれば
最新のトレンド情報が役立つと感じる人もいます。
ネイルサロンであれば海外の最新ネイル事情もいいし
コーヒー屋さんであれば豆の挽き方や選び方など
HOWTO的な情報もいいですよね。

箱庭の場合は、情報を届けたい対象が自分たちと同じように
ウェブやデザイン、編集に携わっている職業の女性や
同じような感性を持った人という風に決めていたので
「自分が役立った情報」=「見てほしい人が役立つ情報」
という風に、非常にわかりやすかったんです。

例えば「1日1フォント」「デザインの引き出し」が一例。
デザイナーが「これ使える!」と思ったおすすめの書体を
デザイナーやデザインに携わる人にシェア(共有)する。
自分たちの経験が、そのままネタ元になっているのです。

〜おまけ〜
「役立つ」「価値ある」情報は
マーケティング業界でも注目されてる
ケイナ編集長以外の箱庭メンバーは、普段は別の本業があります。
お松はアウトドア関連のECサイト運用を担当していたり
すーちゃんとなっちゃんは雑誌のデザイン制作を行っていたり。
私も同様に、普段はコンテンツマーケティングという領域で
記事やビジュアルを制作したり、編集したりしています。

「コンテンツマーケティング」というのは、一言で言うと
"価値あるコンテンツを発信して企業やブランドのファンをつくる"こと。
コカコーラのWEBマガジン型コンテンツ「コカコーラ ストーリー」が有名です。
従来のウェブマーケティングは、SEO対策やリスティング広告が主で
検索順位を上げるためにバックリンクを増やしたり、お金を払って
検索結果ページのPR枠に表示させたりと色んな手を尽くしてきました。
でも、Google先生のアルゴリズムが変わったりペナルティを受けたりと
通用しなくなってきたわけです。あとの難しい話は、めんどいから割愛!
で、注目され始めたのが「コンテンツマーケティング」
色んな所にバンバン広告を打つのが"プッシュ型"だとすれば
コンテンツマーケティングは"プル型"です。
(プル型=必要な情報をユーザーが能動的に取りにいくタイプ)
「役に立った」「かわいい」「おもしろい」「発見がある」
そうして人の心を動かす価値ある情報は、SNSで拡散されやすく
また、良質なコンテンツを発信することはSEO対策にも効果的です。
って、真面目な顔をしながら書いてみました。
でも事実、いいことたくさんあるんですよ。

私にとって「箱庭」を通して見てきたこと、感じたことが
今の仕事にすごく活かされています。
だからこそ、お店を運営されている方や
広告関係、PR&宣伝のお仕事をされている方にこそ
この本を読んでもらえたらな。そう思っています。

というわけで、次回は「箱庭は"コラボ"する」です。
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