
神楽坂が好きな人も、本好きな人も必見!
本屋+カフェ+ギャラリーからなる複合型書店
こんにちは、なかじです。
さて今回は、先日神楽坂にオープンしたある本屋さんのお話。
神楽坂は、箱庭が生まれた場所であり長らく活動の拠点でもありました。
日々の通勤はもちろん、まるで社員食堂のように通った「龍朋」や
憩いの白銀公園、深夜の竹ちゃん、タバコ屋の松本くん(ワンコ)など
街の至るところに、たくさんの思い出が詰まっています。
中でも、ご近所だった「文鳥堂書店」という小さな本屋さんは
箱庭メンバーが足繁く通った、思い出深いお店のひとつでした。
そんな文鳥堂書店が閉店すると知ったのは、今年の春。
ある日、いつものように本を買いに行くと店員さんが
「ここね、もうすぐ閉店するの」と教えてくれて
突然のことに、すごくビックリしたのを覚えています。
大型書店のように広くはないし、品数も多くないけれど
何だかホッとするいかにも"街の本屋"という雰囲気が好きでした。
今年4月に閉店し、シャッターが閉まりっぱなしの店前を通るたび
ちょっとした寂しさを感じていた頃。
ある時、久しぶりにお店のシャッターが開いていて
中で何やら内装工事をしている様子が見えました。
「もしや何かできるのかな?」
「もう一度復活するのかな?」
そんな噂が飛び交う中、
聞こえてきた「かもめブックス」開店のお知らせ。
あの場所がまた動き出す。それもまた「本屋」として。
嬉しくて、嬉しくて、みんなで大喜びしました。
一説によると、文鳥堂書店ができる前もここは別の本屋だったとか。
「本」と縁がある場所なんでしょうか。不思議なつながりを感じます。

そして、先月11/29に待望の「かもめブックス」が堂々オープン!
早速、ケイナ編集長&お松&なかじの3人で取材に行ってきました。
かもめブックスを作り出している
「本」「コーヒー」「アート」という
3つの要素をそれぞれご紹介していきましょう。
コーヒー片手にゆっくり読書できるカフェ
「WEEKENDERS COFFEE All Right」
当日はあいにくの雨だったにも関わらず、お店の中は人がたくさん。
年配の方から若い女の子、カップルまで色んな人で賑わっていました。

まず目に入るのは、カフェ「WEEKENDERS COFFEE All Right」。
京都の自家焙煎専門店「WEEKENDERS COFFEE」金子将浩さん監修のもと
こだわりの豆でエスプレッソを楽しむことができます。
ご自慢のコーヒーはもちろん、ラテやジュースもありますよ。
店内でのイートインはもちろん、テイクアウトもOK。
(テラス席もあり。天気のいい日はオススメです)
クッキーやスコーンもあるのでおやつタイムにも◎。
コーヒーは本の良きパートナー、
本を買った後にここで読書というのもステキですね。
神楽坂の中でも、ここ矢来町は外れのほうにあり
比較的静かなのでじっくりと思う存分、本の世界に浸れそうです。
お店でオリジナルブレンドのコーヒー豆も購入できます。
私たちはテイクアウト用のハンドドリップコーヒー&カフェラテを注文。
当日は金子さんが店頭にいらしてご本人が淹れてくれました。(嬉しい!)
雑誌に「巻頭特集」があるように
かもめブックスにも"特集棚"がある!
カフェスペースの隣にあるのは、本棚スペース。
壁側に雑誌コーナー、奥には実用書や書籍が並びます。
仕切りがないせいか、開放的で実際よりも広く感じました。
この写真の手前にあるのが、かもめブックスの「特集棚」。
雑誌には、その号の目玉となる巻頭特集がありますが
この本屋にも店頭に特集コーナーが設けられていて
「かもめブックスがオススメしたい本」が並んでいるんですね。
初回の特集テーマは「日本語」や「本づくり」にまつわるもの。
ここ「かもめブックス」を運営しているのは、
校正&校閲の会社「鴎来堂」さん。
その鴎来堂さんが選んだ校正&校閲に役立つ本(さすがプロ!)や
社員さんたちのオススメ本がラインナップされています。

例えば、この"東京の日常と冒険"というテーマの棚には
フロラン・シャヴエ氏のイラストガイド本「東京散歩」や
よしもとばなな氏の小説「もしもし下北沢」など
東京の街を歩きたくなるような本がチョイスされています。
それぞれの棚にどんな本が並んでいるのか
眺めているだけでもワクワクした気分になれますね。

お松と、離島にまつわるガイドブックを見ながら
「この本おもしろいね、石垣島へ行く前に読みたかった...」と小さな反省会。
(※私とお松はそれぞれ、今年の夏休みに石垣島へ行ったのです)
そして、そんな私たちをこっそり盗撮していたケイナ編集長と
こっそり右端のほうに写ってしまっていた店主の柳下さん(奇跡)
東西のクリエイター作品が集まる
ギャラリースペース「ondo kagurazaka」
お店の奥にあるギャラリースペース「ondo kagurazaka」。
大阪にあるギャラリー「ondo tosabori」の姉妹ギャラリーです。
「ondo tosabori」を運営するデザイン事務所、
「G_GRAPHICS INC.」さんとかもめブックスが手を結んで
展示作品をキュレーションしています。
実は、かもめブックスのロゴマークや印刷物はこの
「G_GRAPHICS INC.」さんがすべてデザインを担当されたんだとか!
どうりで、空間とロゴの雰囲気がすごくマッチしています。
白い床と壁に囲まれたシンプルな空間。
じっくりと作品を鑑賞できそうな落ち着いた雰囲気です。
こちらの展示企画は約2週間ごとに変わるので足を運ぶたびに、
新しい発見がありそうですね。現在はこけら落とし展として、
大阪&東京から7名の作家さんが参加する
「えがく展 7人の絵描きと10冊の本」が絶賛開催中!
そして、ギャラリースペースの右側にある大きな窓にもご注目。
文鳥堂書店時代の窓を、手を加えずそのまま残したのだそう。
当時はバックヤードで見られなかった部分ではあるけれど
その話を聞いて、この窓に何だかすごく愛着が湧きました(笑)。

これまたセレクトがね、とっても素敵なんですよ。
"狩猟本"の隣に鹿ジャーキーや鹿骨アクセサリーなど
その本棚のテーマに沿った雑貨が一緒に置かれていたりと
随所に仕掛けが散りばめられていて、ついつい長居してしまいそう。
必ず1つはお気に入りが見つかる、そんな魅力たっぷりのお店です。
神楽坂に立ち寄った際は、ぜひ一度足を運んでみてください。
(写真左から、松木さん、池田さん、金子さん、柳下さん)
今回の取材では、何と...かもめブックス立ち上げの
キーパーソンである方々にお話を伺うことができました!
「鴎来堂」代表であり、かもめブックス店主の柳下さん、
京都から「WEEKENDERS COFFEE」の金子さん、
大阪から「G_GRAPHICS INC.」の池田さん&松木さん。
皆さんの想いや開店秘話は、後日じっくりご紹介します。
というわけで、後編をお楽しみに!