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「6次元」は立体的なメディア。この場所からもっと色んなことを発信していきたい!

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道前宏子

道前宏子 (どうぜん ひろこ)

1981年神奈川県生まれ。お茶の水女子大学卒業。映像制作会社を経て2008年より荻窪「6次元」をナカムラクニオさんと共にスタート。写真やイラストの展示、読書会、トークショーなど数々のイベントを定期的に行いながら、フリーランスとして編集やライター業も行っている。編集した書籍『人が集まる「つなぎ場」のつくり方 ~都市型茶室「6次元」の発想とは~(阪急コミュニケーションズ)』が10月24日に発売。


~「6次元」のコンセプト~
農林業、漁業といった第1次産業、そこで生産されたものを加工する第2次産業、小売や教育など形に残らないものを扱う第3次産業。これらのすべてが連携し合う"6次元化された社会"を理想とする新しいネットワークづくりの場を目指している。


【LINK】
6次元


【WORK】

人が集まる「つなぎ場」のつくり方 ~都市型茶室「6次元」の発想とは~
人が集まる「つなぎ場」のつくり方 ~都市型茶室「6次元」の発想とは~

h:雑誌「+DESIGNING」では、連載の執筆もされているんですよね。

道:注目の女子クリエイターを6次元が紹介する「デザインガール図鑑」という連載をやらせて頂いてます。「+DESIGNING」もそうなんですが、6次元でやっていることを評価して頂き、ライター業を依頼されることも最近は増えてきました。雑誌の編集者やライターさんが「こういうイラストレーター探してるんだけど、誰か紹介して!」ってわざわざ足を運んできてくれることもあるんですよ。


h:編集者、写真家、デザイナー、イラストレーター
...何かもうここで媒体作れちゃいそうですね!

道:この6次元自体が、すでに一つの媒体だと思っています。"場"という立体的なメディア。ここから何かを発信したり、誰かの話を聞いて学んだり。ここを編集部にして本も出したいし、色んなものを作りたい。"場"ってすごく不思議で、場そのものがエネルギーを持つんですって。これは科学的にも証明されているんですよ。

道前宏子

h:ヒットするメディアは背景に"場"が見える、なんて話を聞いたことがあります。例えば雑誌「egg」=渋谷という風な。6次元はここがすでに"場"で、コミュニティが形成されていますよね。中央線カルチャーが集まる場所でもある。

道:メディアをどんな人たちがどんな想いで作り、どんなコミュニティを形成しているか...外からはちゃんと見られているような気がします。メディアを作る人もそこに参加する人も一体となってコミュニティを盛り上げていければいいですよね。そのためには、読者にとって「自分ごと」にできる媒体かどうか、がまず大事だと思います。 敏感な人たちは、新聞、テレビ、雑誌などから、ただ情報を受け取ることにはもう興味がない。自分が編集に関わっていくために、メディアの"場"を求めているんだと思います。「箱庭」さんも"媒体"であり"場"であるという点で、6次元と共通するものがありそうです。

道前宏子

h:そうですね。私たちの場合、拠点はwebではあるんですけど最近では「箱庭のガッコウ」というリアルな"場"を通じて参加者同士の横の繋がりが生まれたりもしています。生徒さん数人が集まってキュレーションメディアを立ち上げたり。

道:"場"をキッカケにどんどん色んな人がつながっていくのって、とても素敵ですよね。最近うちでは、お客さんのほうから「こういうイベントやりましょう!」って企画してくれたりするんですよ。6次元を作っているのはある意味、お客さんたちだと思います。ここは20人ほどいればすぐにイベントが開けるから思い立ったらすぐ実現できちゃう。企画してから実現するまでがすごくスピーディー。この規模だからこそ、出来るんですよね。

h:このくらいの規模であれば、主催者側と参加者側のいい相互関係が作りやすいですよね。距離が近い。 100人以上の大きな規模になると、ライブを見ているような気分になるというか...。

道:そうそう、今はマスよりも個人がやるイベントのほうが面白かったりもします。偉い人が壇上に上がってお話をしても「ほぉ~」で終わっちゃいますし。最近は美術館が開催する展覧会も、マスコミが広めるより個人の美術ブロガーがブログで告知したほうが集まることもしばしば。マスコミ向けの内覧会とは別で、"ブロガー内覧会"というのをやっている美術館が実際に増えています。

道前宏子

h:個人の発信力がマスメディアを超えるときが、来るんでしょうか?

道:最近は個人の発信力や小さなメディアが大きな影響力を持っています。ただ、スモールメディアとマスメディアは互いに関係し合うのが大事だと思っています。小さな城の中だけでいつまでも王様のようにしていたら、どうしても視野が狭くなってしまいがち。だからマスの視点も大事なんです、要はバランスですよね。私は6次元という小さなメディアに身を置く一方で、フリーランスのライターとしてマスメディアの末端にも身を置いていますが、両方を見ることで視野を狭くしないように日々心掛けています。

h:最後に読者へのメッセージをお願いします!

道:まず、やりたいことがすでにあるならその想いを"口に出すこと"から始めてみてください。「本を出したい」「展示をしたい」「~に会いたい」10回くらい口にすれば、必ず糸口が見つかります。口にすることで周囲の誰かがきっとその声を拾ってくれる。どんな小さな可能性も、たぐり寄せるのは自分です。今はtwitterやfacebook、ブログなど世の中に発信できるツールもありますから。絵を描いたら部屋にしまっておくんじゃなくてネット上で公開したり、どこかに持ち込みに行くのも手です。ただ、実現できるかどうかの最終的な決め手になるのは「趣味じゃなく本気でやりたい」という強い気持ち。もし、何かをしたい!と思い立ったらぜひ6次元を活用してください。ヒントや手がかりを探しにふらっと遊びにくるのも、もちろん大歓迎ですよ!

道前宏子

6次元
東京都杉並区上荻1-10-3 2F
TEL 03-3393-3539
金 土 日 15:00-22:00 OPEN
http://www.6jigen.com/

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