
Tere ! こんにちは、箱庭キュレーターの小夏です。
エストニアの気になる島、キフヌ島に到着した前回。
時が止まってしまったような島の風景でしたが、ここで続いている昔ながらの暮らしとはどのようなものなのでしょうか?
今日は島の伝統や手仕事をのぞいてみます!
キフヌ島の朝。
島にはホテルのような宿はなく、日本で言う民宿のような、一般的なお家に泊まりました。

三角屋根のかわいいお家で、朝は外でゆっくり。といっても、お家の方も他に泊まっていた人もみんな
女性だったので、滞在中は朝からにぎやかなおしゃべりタイムでした。
爽やかな朝の空気と朝日の中でかこむ朝食は、なんともスペシャルな気分です!
朝食の後は、さっそくキフヌ博物館へ。目の前にはかわいい教会もあります。


博物館の中では、キフヌ島の民族衣装を始め、民芸の歴史や作られる工程、デザインの数々、
そして特色ある島の結婚の儀式について知ることができます。
結婚式では、伝統の衣装を身につけて歌って踊り、そしてtanuという帽子とエプロンをつけてもらうことで
女性は妻として認められるんだとか。エプロンというところが、いわゆる家庭を表しているようでかわいらしいですね。
島の伝統について見ていると、かわいい民族衣装であったり、女性にまつわる特徴的なものが多い...
なんでも、男性たちが長く漁にでている間に、村の女性たちがこうした文化を形成してきたのだそう。
近所の原っぱのようなところに集まって、青空の下、皆でおしゃべりしながら繕いものをしている映像がとても印象的でした。
こうした日常のやり取りから、のちのち残っていくような文化や技術が生まれたなんて、すごいー!

ミトンの柄は、以前ラトビアの森の民芸市で見たものと似ていましたが、キフヌ島のものは柄がより細かいようです。
一つのミトンに柄と柄を組み合わせる独特なスタイルで、使われている色自体は多くないのにとても印象深い感じ!
どれも、手間ひまかけて作られたのが伝わってきました。
そして、いよいよイベントが始まるようで、キフヌの女性たちがぞろぞろ集まってきました!
博物館は一気に赤い民族衣装を着た女性たちで華やぎます...


伝統的な女性の格好は、赤いスカーフに花柄のシャツ、赤い縦じまのスカート。既婚女性は前かけエプロンもしています。
赤いスカートのイメージが強いですが、子どもや若い女性だったり、イベントの時は赤色を履き、
喪に服している時は黒色だったりと年齢や状況によっても色は違うのだそうです。
日常的に身につけられていることもあって、色んな使い分けがおもしろい!
そしていよいよ、アコーディオンの音色に合わせて女性たちが踊り出しました!



音楽と人が集まれば、大人も子どももみんな自然と踊り出す。自然と笑顔になれる。
島の女性たちによって作られた文化は、今も変わらず楽しまれていました。
小さな島の中で、女性だけの時間が長かったからこそ、自分たちの中で楽しみを広げ、皆で分かち合える
こうした娯楽も育まれてきたのかもしれませんね!
楽しいダンスや伝統を観れたこともさることながら、
島全体で、色んな気づきに触れられたキフヌ島の体験でした~!
キフヌ博物館
開館時間
5~8月/毎日 10:00~17:00
9月/火曜・土曜 10:00~14:00
10~4月/火曜・金曜 10:00~14:00
入場料
大人3ユーロ
◆箱庭キュレーター![haconiwa-conatsu.jpg haconiwa-conatsu.jpg]()
3年半のOL生活を経て、2014年1月より世界の手しごとでつながる旅をテーマにした旅ブログsommarをスタート。
島好きで、学生時代より国内外の色んな島に足を運ぶ。
世界のローカルな地域で続く手しごとやデザインを学ぶ"世界一周 手しごと巡業の旅"の様子を更新中。
sommar | 世界一周 手しごと巡業の旅 | Twitter:@conatool

小夏 / 旅人
3年半のOL生活を経て、2014年1月より世界の手しごとでつながる旅をテーマにした旅ブログsommarをスタート。
島好きで、学生時代より国内外の色んな島に足を運ぶ。
世界のローカルな地域で続く手しごとやデザインを学ぶ"世界一周 手しごと巡業の旅"の様子を更新中。
sommar | 世界一周 手しごと巡業の旅 | Twitter:@conatool