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鳥や花、波など古から続く沖縄の自然をモチーフに。
はじめまして!最近は運転中にクーラーをつけることが多くなった沖縄在住キュレーターMOSAICKAFEです。
沖縄の伝統工芸「紅型(びんがた)染め」って知っていますか?
琉球王朝時代から約500年の歴史を持つ染色方法で、
かつては王様など高貴な身分の人だけが身につけることのできる特別なものでした。
今回はそんな長い歴史を持つ紅型染めを、伝統的な手法を残しつつも
現代風にアレンジした二人の紅型職人をご紹介します。
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沖縄県の中南部、浦添市にある「城紅型(グスクビンガタ)染工房」の
SHOKOさん(左)とEYELANDさん(右)のお二人です。
お二人は姉妹。
両親が営む紅型工房で幼い頃から紅型に触れ、紅型職人になることを夢見て育ちました。
そういう場合、高校を卒業してすぐに工房に入りそうなものですが、
二人は両親の勧めでそれぞれ東京と京都の美術系・芸術系の短大へ。
姉のSHOKOさんは東京で服飾デザインを、妹のEYELANDさんは京都で本場の染織を学び、
再び工房へ戻ってきました。二人は紅型染めの技術を磨きながら、
「もっと普段遣い出来る商品を作って、若い人にも紅型染めのかわいさを知ってほしい」
と従来のタペストリーなどに加えて新たな商品展開を試みています。
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紅型染めはもともとタペストリーやかりゆしウエアなどによく使われていますが、
最近人気があるのは蝶ネクタイやピアス、シュシュなどのアクセサリー類や、
本革をベースにした名刺入れなどの小物類。
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沖縄の植物であるクバの葉や海の波など、沖縄の自然が独特の表現方法で描かれています。
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それぞれ結婚し、子どもを持った二人はベビー&子ども向けのアイテムも次々と生み出しています。
こちらは左右に渡ってジンベイザメが描かれている子ども用シューズ。
これなら小さな子にも右と左を説明しやすいと、
かわいいだけじゃなく、意外にも実用性の高さで人気です。
ブルーのジンベイさんもいますよ。
ガンガン洗っても色落ちしにくいので普段遣いにぴったり。
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そしてこちらは型紙を使わず、布地に直接描く「筒描き」という手法で作られたトートバッグ。
月桃の実をモチーフにしています。
こういったダイナミックなデザインは、妹のEYELANDさんの得意分野。
値段は少々お高いですが、全て1点もの。
新作がどんどん登場しますので、お楽しみに。
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最後にこの日納品されたばかりのiPhone6用スマホケースを見せていただきました。
真ん中は縁起のいい伝統柄である牡丹唐草。
伝統的なモチーフも色遣いやアレンジ次第でこんなにもかわいくなるのかとオドロキ!
でも、沖縄好きさんなら
「お土産やさんで紅型小物なんてたくさん売ってるよ?」と思いますよね?
実はお土産やさんで売っているのは「紅型風柄」のプリント製品で、工芸品でないものがほとんど。
二人が作り出す紅型製品は伝統的な手法でひとつひとつ手作りされたもの。
全てが “Made in Okinawa”なのです。
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これが紅型染めの要である型紙。
色を乗せない部分がメッシュ状になっています。ステンシルとは逆ですね。
この型紙を使って染料をはじく糊を布地に置き、
乾燥させてから糊がついていない部分に染料を乗せ彩色します。
デザインは手描きですが一旦パソコンで取り込み、修正やアレンジを加えるのは若い二人ならでは。
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彩色の最終段階「隈取り」作業をするSHOKOさん。
筆を使い分けて、布地に色を乗せていきます。
紅型は薄い色から濃い色を重ねて、美しいグラデーションを生み出します。
この時点ではぼんやりしていますが、この後水洗いして糊を落とすと美しい菖蒲の柄が浮かび上がるのです。
ふたりとも最後の「洗い」の作業が一番好きなのだとか。
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沖縄旅行のお土産にも、普段遣いにも。お祝いなどにもオススメな紅型アイテム。
紅型染体験もやっています。(要予約)
沖縄旅行の際は、ぜひ足を運んでみてください~!
城紅型染工房
【住所】〒901-2102 沖縄県浦添市前田4丁目9−1
【TEL】098-887-3414
【営業時間】10:00〜18:00
【定休日】 日曜日
【Facebook】https://www.facebook.com/gusukubingata
◆箱庭キュレーター
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沖縄在住のコーヒー好き。特にアウトドアで飲むコーヒーは格別です。
ひとしきり泳いだ後の海辺でマキネッタから漂うエスプレッソの香りは本当にたまらない。
最近バイクの免許を取りました。